マンションの管理費は管理組合の重要な収入源であり、日頃の管理や修繕に使われるなど、マンションの維持管理に欠かせない資金です。しかしながら、近年の経済情勢のもとで管理費を滞納するケースが増え、大きな問題になっています。分譲マンションを購入すれば、管理組合に毎月管理費を支払うのが組合員として守るべきルールです。
マンションには家族構成や職業の異なる様々な方が入居していますので、様々な理由により毎月の管理費を支払わない組合員が出てくるため、その滞納という問題も生じやすくなります。もし管理費の滞納があっても、少額だからさほど影響はないなどと考えてしまうと、さらに滞納額が増え続け、やがてマンション全体の問題に発展していきます。
共用設備の維持・管理が適切に行えなくなり、入居者の生活の不便が増し、マンションの資産価値も低下します。また、組合員の間に不公平感が生じて新たな滞納が増えたり、ルールを守る意識が低下したりすることで、騒音やペット、迷惑駐車などの問題が発生するケースもあります。
マンションの管理費は消滅時効の問題もあり、時間が経つにつれて解決は困難となります。
たびたび督促をしても支払ってくれなければ、最終的には裁判を起こさざるを得ません。
管理費の滞納でお困りでしたら、滞納額が少額のうちに法律の専門家に任せて、早めに対応することが重要です。マンション管理費滞納問題への一連の対応も、司法書士の業務です。